9月25日に中国企業連合会と中国企業家協会は「中国企業トップ500」を発表しました。この発表は国際的な常識に従い20年連続で行われているもので、ランキングは主に2020年の企業の事業収入に基づいています。エネルギー関連企業としては、石炭、石油・ガス、電力、新エネルギー、総合エネルギー、自動車などの企業95社がランクインしています。
このランキングに関する記事(原文はこちら)の翻訳をご紹介します。後半では特許情報に基づくランキングも掲載します。
1.「中国企業トップ500社」概要
2. 従来の石油、ガス、石油化学企業
3. 新エネルギー企業
4. 研究開発費用の上位10社
5. 特許・実用新案件数の上位10社
6. まとめ
2021年のリストには、石油、石油化学、天然ガス企業が14社、新エネルギー企業15社が含まれています。このことから、新エネルギー企業が伝統的な石油、ガス、石油化学企業を追い抜き、「対等に競争できる」状態を示していることがわかります。
CNPC(中国石油天然気集団)が2位、Sinopec(中国石油化工)が3位、CNOOC(中国海洋石油集団有限公司)が31位というランキングです。
また「経済日報」によるランキングでは、研究開発投資コストと発明特許数の2つの指標で企業の順位を決定しています。このランキングには、CNPCとSinopecがトップ10に入っており、両社は両方のリストにランクインしています。
石油、ガス、石油化学企業としては合計14社がランクインしました。2位はCNPC、3位はSinopec、4位はCNOOCで、収益はそれぞれ1兆9,593億元、1兆9,577憶元、5,747億元でした。この3社は「三桶油」と呼ばれる三大国有石油会社として知られています。Hengli Group(恒力集団)は、2020年に中国のトップ企業500社の28位にランクインしており、今年は7位上昇して21位となり、江蘇省最大の民間企業となりました。
新エネルギー企業としては合計15社がランクインし、そのうちHuawei(華為技術)、Tianneng Group(天能集団)、Chaowei Power(超威動力)、Sany Group(三一重工)、GCL Groupの5社の収益は1,000億元を超えています。Huaweiは8,000億円以上の収益で1位となりました。
「デュアルカーボン」の目標が打ち出されて以来、新エネルギー産業の発展は順調で、新エネルギー企業は取り組みを続けています。太陽光発電の大手企業であるLongi(隆基)の市場価値は着実に上昇しており、現在では4,000億元を超えています。また、民間企業がいち早く新エネルギー事業を展開したことで、中国の新エネルギー産業では民間企業が圧倒的な地位を占めるようになりました。
「経済日報」も企業のランキングを作成していますが、そのランク付けには研究開発投資コストと発明特許数の2つの指標を採用しています。
2020年、企業のR&D強度は過去20年間で最も急速に増加し、中国の上位企業500社の平均R&D強度は過去最高を記録しました。上位500社の研究開発投資総額は、社会全体の研究開発投資総額の半分以上を占めています。2021年には上位500社は研究開発費に合計1兆3,066.47億元を投資し、前年比21.50%増となりました。同規模の企業と比較すると、前年比15.57%増となりました。中国上位500社はすでに中国の研究開発投資の主要な力となっています。
2021年中国上位500社の研究開発投資額上位10社のうち、CNPCが318億4,600万元で5位にランクインしていることが特記されます。
2021年中国上位500社の有効特許・実用新案件数は144万8,600件で、特許・実用新案保有率は前年比16.89%増加しています。そのうち、有効特許は59万4,600件で、前年比22.78%増加しています。特許・実用新案件数のうち特許件数は全体の41.05%を占め、1.97ポイント増加しました。特許の数と割合は前年比増であり、特許の質も着実に向上しています。
また、2021年の中国上位500社は、7,616件の国際規格の開発に参加しており、2年連続で件数の伸びを見せています。これはある意味、中国企業が国際基準の策定に積極的に関与し、熱心に取り組み、発言権がさらに強化されていることを示しています。
Sinopecが32,355件の特許で中国第4位、CNPCが13,858件の特許で中国第10位であることが特記されます。
IPOMOEAでは、中国や深圳の最新ニュースを日々チェックしています。より詳しい情報についてお知りになりたい場合や、ニュースの翻訳が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちら