中国スーパーユニコーン10社は
どのような特許を出願しているか?

  创业邦(互联网)(※1)から2021年の中国スーパーユニコーン10社をまとめた記事が公表されました。10社とは、下表のとおり、蚂蚁金服(アントフィナンシャル)、字节跳动(バイトダンス)、滴滴出行(DiDi)、货拉拉(Lalamove)、菜鸟网络(Cainiao)、微众银行(Webank)、Sheln(希音)、商汤科技(センスタイム)、车好多、平安医保科技です。

中国代替肉推移

 本記事では、上記10社が出願した特許を調べて技術動向を簡単にまとめました。



※1企業サービスプラットフォーム。中国起業家向けにメディア交流、ビジネスインキュベーション、ファイナンスサービスなどの事業を展開

(参考記事)https://www.cyzone.cn/article/637168.html 

もくじ

1. 中国スーパーユニコーン10社の特許検索

2. 中国スーパーユニコーン10社の特許出願状況

3. 各社の特許出願状況

4. まとめ 

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1. 中国スーパーユニコーン10社の特許検索

  10社の特許検索ではデータベースに、世界知的所有権機関(WIPO)が提供する特許データベースPATENTSCOPEと、中国特許庁が提供する特許データベースPSS-Systemを使用しました。これらの検索画面の「出願人」に10社の名称を入力しました(旧社名も抽出できるようにしました)。

  全社の出願件数(公開、登録)、出願状況、出願技術分野、および各社の出願件数(公開、登録)、出願技術分野を以下に順にまとめます。 

2. 中国スーパーユニコーン10社の特許出願状況

  技術分野を抽出するにあたり、国際特許分類(IPC。特許出願された発明を分類するため国際的に統一された分類であり、特許公報などの文献に表示されています)を利用しました。なお、このIPCは1つの特許に対して複数付与されることもあります。

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3. 各社の特許出願状況

アントフィナンシャル

1位:蚂蚁金服

  蚂蚁金服(アントフィナンシャル)は、アリババグループの決済である支付宝(アリペイ)や信用格付けである芝麻信用を運営するアリババの金融部門の中核企業です。2004年に支付宝として業務を開始し2014年10月に現在の蚂蚁金服へリブランディングされました。350億ドル規模の大型IPOが延期になったことが話題になっていました。

  特許出願件数3,470件、うち登録件数755件(特許出願件数2位)。 

バイトダンス

2位:字节跳动

  字节跳动(バイトダンス)は2012年に北京で設立されました。ニュース配信アプリ「今日頭条」などのメディア事業を経て、近年はTikTok事業が国内外で急成長しています。TikTokの中国版「抖音(ドウイン)」の国内ユーザー数は6億人を超えます。世界最大のユニコーン企業(価値10億ドルを超える未上場企業)との評価を受けています。

  特許出願件数4,283件、うち登録件数533件(特許出願件数1位)。

中国代替肉推移

3位:滴滴出行

  滴滴(DiDi)の歴史は、2012年に北京で小桔科技として設立され、配車サービスアプリ「嘀嘀打车(後に滴滴打车)」を展開したことから始まります。同年には後に合併する快的打车が杭州に設立され、アプリによるオンラインタクシー歓迎サービスを開始しました。その後、滴滴快的を経て滴滴出行にリブランドされました。日本では2019年より、ソフトバンクとの合弁会社DiDiモビリティジャパンがサービスを行っています。

  特許出願件数202件、うち登録件数23件(特許出願件数6位)。 

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4位:货拉拉

  貨拉拉(Lalamove)は2013年に設立され、企業向け物流サービス、引越し、小口輸送、自動車のリース・販売、自動車アフターマーケット関連サービスなどを提供しています。21年3月時点で、同社の事業範囲は中国本土の363都市に広がっています。先月には、自動車製造に乗り出すというニュースも報じられました。

  特許出願件数96件、うち登録件数0件(特許出願件数8位)。 

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5位:菜鸟网络

  菜鸟网络(Cainiao)は、アリババグループを筆頭として、中国で百貨店を展開する銀泰グループ、中国の主要な宅配便各社などが協同で2013年に設立した、スマート・ロジスティクス・バックボーンネットワーク・プロジェクトを展開する会社です。

  特許出願件数6件、うち登録件数0件(特許出願件数9位)。 

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6位:微众银行

  微众银行(Webank)は、2014年に深圳で設立されました。腾讯(テンセント)、百業源、立業集団といった民間企業から立ち上げられた中国初の民営銀行であり、また中国初のネット銀行でもあります。

 特許出願件数2,072件、うち登録件数109件(特許出願件数4位)。 

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7位:Sheln

  Sheln(希音)は2008年に設立されました。同社にはジャフコ子会社の集富亜洲、IDGキャピタル、景林投資、セコイア・キャピタル、タイガーグローバル、順為資本などが出資しています。中国版ZARAとも称され、ファストファッションブランドとして越境ECを展開しており、2020年総売上高が100億ドル(約1兆200億円)近くになると言われています。

  特許出願件数4件、うち登録件数0件(特許出願件数10位)。

中国代替肉推移

8位:商汤科技

  商汤科技(センスタイム)は2014年、香港中文大学情報工学系を中心に設立されました。ディープラーニング技術を応用した人工知能と顔認識技術の研究と開発を手がけており、AIソリューションを提供する中国のトップ4社を総称した「AI四小龍」に名を連ねています。香港で20億ドル(約2,206億円)規模のIPOを検討しているというニュースが一部で報じられています。

  特許出願件数2,495件、うち登録件数335件(特許出願件数3位)。 

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9位:车好多

  车好多集団の瓜子(Guazi)は、C2C中古車販売のオンラインプラットフォーム運営や、eコマースでの新車販売等を行なっている企業です。設立は2015年で、現在はC2C中古車販売以外にも、リース販売を主軸とした新車販売サービスをeコマース領域で展開しています。2017年10月末に瓜子は事業統合を発表し、车好多集团(CARS)にリブランディングされました。

  特許出願件数112件、うち登録件数9件(特許出願件数7位)。 

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10位:平安医保科技

  平安保険は、深圳に本社を構え、香港市場に上場する保険、銀行、投資などの業務を行う巨大グループです。2014年の設立からわずか2年でユニコーン入りを果たしたスピード成長企業としても有名です。業務改善医療アプリ「平安好医生」は2015年にリリースされたばかりであるものの、2017年末時点において1.93億人のユーザーを獲得し、約6万人を超える医療機関や医者が登録されています。

  特許出願件数808件、うち登録件数18件(特許出願件数5位)。 

4.まとめ

 
  各社の出願技術分野をみると、電気的デジタルデータ処理、ビジネスモデル、センサ、AI分野から共通して出願されていました。反対に出願件数の少ない分野から、各社を特徴付ける技術がわかることが印象的でした。

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