特許調査に用いるインデックスとは?│使い方マスターして特許文献漏れを防ぐ

もくじ

1. インデックスを用いた特許検索とは?

2. 日本で用いられているインデックスの種類とは?

3. インデックス検索のメリットとデメリット 

4. 米国での特許調査で留意すべき事項は?

5. まとめ 

 特許調査は、別の記事で紹介したように(詳しくはこちら)、知財戦略において重要な役割を示しています。

 特許調査で用いる特許検索には、ネットでの検索に似た「フリーワード検索」と、インデックスを用いた「インデックス検索」があります。
 フリーワード検索及びインデックス検索は、互いに相反するメリットとデメリットを有しています。

 特に、インデックス検索は、インデックスを十分に理解していれば、必要な文献を漏らす恐れを低減できるとともに、不必要な文献が上がってくるノイズを抑えることもできます。

 この記事では、このようなインデックス検索について、紹介します。

1. インデックスを用いた特許検索の特徴とは?

  特許調査では、主に特許文献を検索します。

  ここでは、「J-Plat Pat 特許情報プラットフォーム」(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)を利用して特許検索を行うケースについてご説明します。特許文献の検索では、ネット検索と同様に、キーワードを用いた検索(フリーワード検索)が簡便な検索として挙げられます。しかしながら、フリーワード検索には、いくつかのデメリットがあります。

 例えば、「桜通」のある街に遊びに行ってラーメンを食べたいと思って、ネットで「桜通 ラーメン」と検索すると、日本中に「桜通」はたくさんあるため、北は北海道、南は沖縄のラーメン屋さんがヒットする可能性があります。
 一方、目的の桜通にある美味しいラーメン屋さんが「中華そば」と銘打っていた場合、この「中華そば」屋さんはヒットしません。

 つまり、キーワード検索は、目的とする情報を漏らしたり、逆に不必要な情報(ノイズ)を含んだ検索結果をもたらしたりします。

 これと同じようなことが、フリーワードだけを用いた特許検索でも起こり得ます。

 例えば、「太陽電池」に関する文献を調べようとして、「電池」でフリーワード検索すると、燃料電池やリチウムイオン二次電池など、太陽電池とは別の電池に関する文献がヒットしてしまいます。

 また、「太陽電池」で検索しても、「ソーラーセル」(太陽電池の英語”solar cell”のカタカナ表記)という用語で表現されている場合、この文献は検索結果に上がってきません。J-Plat Patで「太陽電池」という用語で検索した画面を以下に示します。 

特許調査  JPlatPat

 一方、特許文献は、インデックスを利用して検索することもできます。インデックスを利用することにより、必要な特許文献の漏れを低減でき、ノイズも低減できます。

 特許文献は、各国において、様々なインデックスが付与されて、データベースに蓄積されています。特許調査では、このインデックスを目印(検索キー)に目的の特許文献を検索することができます。 

2. 日本で用いられているインデックスの種類とは?

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 日本特許庁のデータベースで蓄積されている文献は、IPC、FI、Fターム、ファセット、ECLA、フリーワードなどによって分類されています。以下、これらのインデックスの種類を説明します。

(1)IPC(国際特許分類)
 IPCは、特許文献の国際的に統一した分類を得るための手段であり、特許出願中の技術開示について、新規性、進歩性又は非自明性を評価する(技術的進歩及び有効な結果又は有用性の評価を含む)ために、知的財産庁や他の利用者が特許文献を検索するための有効なサーチツールの確立を第一の目的としたものです。

 なお、IPC は、次のような重要な目的を持ちます。
(a)特許文献に含まれている技術及び権利情報へ容易にアクセスするための特許文献の秩序立った整理のための道具となること。
(b)特許情報のすべての利用者に情報を選択的に普及させるための基礎となること。
(c)ある技術分野における技術の状況を調査するための基礎となること。
(d)種々の分野における技術の発展をも評価できる工業所有権についての統計を作成するための基礎となること。

 つまり、IPCは、特許調査にとって重要な検索キーとなります。

 なお、IPCには、セクション、クラス、サブクラス、メインクラス、サブグループという直列的な階層に分かれています。そのため、IPC単独での検索は、「単一の技術的観点」での検索となります。

(2)FI(File Index)
 FIは、日本の特許庁が採用する独自の特許分類です。このFIは、IPCをベースとしており、IPCの末尾に、必要に応じて記号を追加することで、IPCよりさらに細かい分類を可能にしています。FIはIPCを縦割りに細展開したものですので、このFI単独での検索も、「単一の技術的観点」での検査となります。

(3)Fターム(File Forming Term)
 Fタームも、FIと同じく、日本の特許庁が採用する独自の特許分類です。FIで規定されている技術分野は、2020年9月の時点で約2,600件の「テーマ」と呼ばれる技術範囲に区分されていますが、そのうち約1,800件について、複数の観点(目的、用途、材料、制御、制御量など)から細分類を行った特許分類であるFターム(File Forming Term)が作成されています。

インデックスを利用して検索した画面を以下に示します。 

特許調査  方法

3.  インデックス検索のメリットとデメリットとは?

 インデックス検索及びテキスト検索の長所と短所とを以下に簡単にまとめます。

特許調査  インデックス検索

 このように、インデックス検索は、多くのメリットがありますが、適切なインデックスを使用する必要があり、そのためにはインデックスの深い理解が必要です。

 インデックスを深く理解することにより、キーワード検索と連携させた検索式を用いた検索を行うことができます。 

4.  米国での特許調査で留意すべき事項は?

 さて、企業の知財戦略は、日本だけでなく、海外にも目を向けなければなりません。例えば、米国でも、日本と同様の特許調査が行われます。

 先に説明したように、FIやFタームは、日本特許庁独自のインデックスです。

 一方、米国では、CPC(欧米共同特許分類(Cooperative Patent Classification))や、USC(米国特許分類)などがインデックスとして利用されています。

 例えば、CPCは、FIに似ていますが、技術の融合領域を取り扱うYセクションを設置している点で異なります。

 このように、米国では、日本とは違うインデックスで特許文献が整理されています。

 インデックスによる検索によるメリットを最大限利用するためには、先に述べましたが、インデックスを十分理解する必要があります。

 従って、餅は餅屋、ではないですが、米国での特許調査は、米国のインデックスを十分に理解している業者に依頼するのが、最も効率的且つ有効です。

 そのような業者あれば、適切なインデックスと、適切なキーワードを組み合わせた検索式を用いて、適切な特許調査を提供します。 

5. まとめ

 以上述べたように、インデックス検索は、非常に有効な特許検索である一方、インデックスを十分に理解する必要があります。

 特に、米国での特許調査では、米国でのインデックスを十分に理解する必要があります。
 一朝一夕で米国インデックスを理解することはできませんが、米国インデックスを十分に理解している米国の調査会社を利用することができます。

 IPOMOEAでは、案件に応じてこのような米国の調査に対応している海外の会社と連携し、特許調査サービスを提供しております。米国での特許調査をご検討の場合、お気軽にご連絡をいただけると是幸いです。

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