【プロが実演】中国特許調査・分析|
中国スタートアップ普渡科技

もくじ

1. 普渡科技(PuduTech)の配膳ロボット

2. 特許/実用新案/意匠出願状況

3. 出願推移

4. 技術分野動向

5. 実用新案出願状況

6. 意匠出願状況

7. 登録された特許や代表的な紹介

8. まとめ 

1. 普渡科技(PuduTech)の配膳ロボット 

  中国では配膳ロボットの導入が急速に進んでいる。最も普及している配膳ロボットは「擎朗智能科技(KEENON ROBOTICS)」と「普渡科技(PuduTech)」によって開発された製品である。このうち普渡科技は、2016年に中国深圳で設立されたスタートアップで、配送ロボットの研究開発、設計、製造、販売を専門としたハイテク企業である。独自のビジュアルSLAMナビゲーションシステムに基づいて自動運転を実現している。

  普渡科技の配膳ロボットは、レストラン、ホテル、オフィスビル、病院、インターネットカフェ、カラオケなどで広く使用されている。現在20か国以上、200を超える都市で販売されており、2019年の年間販売量は5,000セット超であった。2020年の中国における市場規模(販売額)は29.4億米ドルに達している。これまでにセコイアチャイナや、美団(Meituan)、テンセントから資金を調達している。

  また、普渡科技による箱型ロボットは非接触型のため、新型コロナウイルスの感染拡大によりその需要は加速している。消毒されたロボットに触れることになるので、レストランでは感染の拡大を抑え、病院では医療スタッフの負担軽減に役立っている。さらなる市場拡大が予想されるスタートアップである。

  本記事では、普渡科技から出願されている特許を抽出して、デモ調査・分析を行い、その結果をとりまとめて現地の最新情報とともに紹介する。 

2.  特許/実用新案/意匠出願状況

  中国特許情報の収集にあたり、中国特許庁データベース(CNIPA)において出願人を「普渡科技」に設定して普渡科技の特許出願データを抽出した。

  普渡科技は現在までに203件の出願を行っている。内訳としては、特許が114件、実用新案が89件、意匠が35件である。中国で出願された特許のうち、これまでに登録された件数は8件である。 

お問い合わせはこちら

3.出願推移

中国スタートアップ  ロボット出願

  上記のグラフは、2016年9月出願(2019年2月公開)から2020年12月出願(2021年4月公開)までの中国における特許と実用新案の出願件数推移である。創業から現在までの4年間で出願件数が倍近くに増加している。最近では特許と実案が同等の割合で出願されていることがわかる。

4.技術分野動向

 次に、普渡科技が出願した特許と実案を技術分野別に見る。

   以下のグラフ左側に記載の技術分野の区分は、国際特許分類(International Patent Classification、IPC)に基づく。IPCとは、国際的に統一されて用いられている特許文献の技術内容による分類を指す。特許が出願される際に中国特許庁により付与される。 

中国スタートアップ  ロボット

  出願順位が1位から10位までのIPCを、そのIPCが付与された特許出願とともに以下の表にまとめた。

中国スタートアップ  配膳ロボット

5.実用新案出願状況

 実用新案は89件出願されている。ここでは詳しく説明しないが、中国で最近出願された代表的なものを以下に紹介する。

PUDUTECH  中国スタートアップ
PUDUTECH 中国スタートアップ

お問い合わせはこちら

6.  意匠出願状況

  意匠は35件出願されている。詳しく説明しないが、中国で最近出願された代表的なものを以下に紹介する。

普渡  中国スタートアップ

7.登録された特許や代表的な特許の紹介

 1) 登録特許(保有特許)

  上述したとおり、普渡科技が2016年~2020年に中国で出願した特許114件のうち、登録となった特許は8件である。これらの特許について、発明の名称や出願日を以下の表にまとめた。

普渡  中国スタートアップ

  上記登録特許から1件を以下に紹介する。

公告番号:CN106643720B
発明の名称:一种基于UWB室内定位技术与激光雷达的地图构建方法(UWB屋内測位技術およびレーダーに基づく地図作成方法)
出願日:2016年9月28日
登録日:2019年2月26日
要約:
本申请涉及一种基于UWB室内定位技术与激光雷达的地图构建方法,采用UWB和激光雷达双传感器构建地图,可以保证,在室内受到金属遮挡,导致UWB定位不准时,激光雷达的数据能让误差减小。当激光雷达的数据由于运动物体的定位精度降低时,UWB定位又可以让此误差减小。该方法提升了地图构建的精度,降低了地图的扭曲感。

本出願は、UWB屋内測位技術およびLIDARに基づく地図作成方法に関するものである。UWBおよびLIDARデュアルセンサを使用して地図を作成すると、屋内が金属で遮られてUWB測位の精度が低下した場合に、LIDARデータのエラーを低減することができる。移動物体の測位精度が低下したときに、UWB測位のエラーも低減することができる。この方法により、地図作成の精度が向上し、地図のゆがみが低減する。(仮訳)

2) 戦略的出願

「一种盒式移动机器人」という名称で集合的に出願されている16件の特許うち1件を以下に紹介する。

公開番号:CN108772844A
発明の名称:一种盒式移动机器人(箱型移動ロボット)
出願日:2018年6月26日(審査中)
要約:
本申请提供一种盒式移动机器人,包括控制模块、机器人本体、万向轮、主动轮和底盘,底盘包括第一支撑板,万向轮和主动轮与底盘连接。机器人本体包括门体、第二支撑板,以及与所述门体构成储物空间的储物结构件。门体、储物结构件分别与第二支撑板连接,第二支撑板与第一支撑板通过第一连接件连接。机器人本体通过所述控制模块控制所述主动轮的转动方向和转动速度而控制所述盒式移动机器人移动。储物结构件的底面通过旋转结构与所述第二支撑板连接。所述储物结构件与所述门体闭合形成封闭储物空间,避免储物空间暴露于外部环境中,从而避免储物空间中放置的物品滑落地上或者被人为破坏、拿走,提高了机器人运输物品的安全性。

本出願は、制御モジュールと、ロボット本体と、全方向輪と、主駆動輪と、シャーシと、を備え、シャーシは、第1の支持板を備え、全方向輪および主駆動輪は、シャーシに接続されている、箱型移動ロボットを提供する。ロボット本体は、扉体と、第2の支持板と、扉体と収納空間を形成する収納構造部材と、を備える。扉体および収納構造部材は、それぞれ第2の支持板に接続されており、第2の支持板は、第1の支持板に第1の接続部材を通じて接続されている。ロボット本体は、制御モジュールを通じて主駆動輪の回転方向および回転速度を制御することにより、箱型移動ロボットの移動を制御する。収納構造部材の底面は、回転構造を通じて第2の支持板に接続されている。収納構造部材は、扉体と閉じて閉鎖された収納空間を形成し、収納空間が外部環境にさらされることを回避することで、収納空間に配置された物品が地面に滑り落ちたり、人為的な理由から破損したり、持ち去られたりすることを回避する。これにより、物品を搬送するロボットの安全性を向上させることができる。(仮訳)

7.  まとめ

  中国で普渡科技から出願された特許は2.5年で登録されています(最近登録になった特許は1.5年で登録になっている)。集合的に出願された16件の特許は現在審査中であり、今後登録になる可能性があります。審査経過や新規出願動向を引き続き観察したいと思います。

   IPOMOEAでは特許調査・分析サービスを提供しています。より詳しい特許調査や別のテーマでの特許分析をお試しになりたい場合は、お気軽にお問い合わせください。

  詳しくはこちら

特許調査レポートのサンプルをご紹介

今すぐ無料で問い合わせる

報告書作成例は可能な範囲でご提示させて頂きますので、お気軽にお問い合せください。

特許翻訳・技術翻訳IPOMOEA Co.,Ltd.

  • Copyright © IPOMOEA Co., Ltd. All Rights Reserved.

Contact Us

  • 株式会社 IPOMOEA
    〒 924-0878
    石川県白山市末広1-156 (306)

  • 076-220-7091

  • 【受付時間】平日 10:00~18:00

Site Map