日本語に対応する用語がない中国語

中国語翻訳 を行っていると、
簡体字または繁体字に、そのまま日本の常用漢字が当てられて、
日本語化しているような単語を見かけることがあります。

こういったことは特に、固有名詞などに多いです。

地名はもちろんなのですが、
たとえば、

「中国国际贸易中心(中国国際貿易センター)」⇒「国貿」

国貿(こくぼう)という日本語はないのですが、
音読みをあてて、さらに短縮することにより、普及した呼び方です。


翻訳しないほうがよい単語



固有名詞ではないけれど、
日本語に相応の用語が存在せず、
あるいは、
日本語に置き替えないほうがよいような用語もあります。

たとえば、

「董事」「监事」「总经理」のセット

中国現地法人 に関して、よく聞く言葉です。
業界用語です。


一般には、

董事会=取締役会
董事長=代表取締役
监事=監査役
总经理=社長

と理解されていたり、訳されていたりしますが、

会社法は国ごとに異なっているため、
中国の法制度の構造の中で、
それぞれの機能が、どのような位置づけにあるのかを、
理解する必要があります。


したがって、
日本語に存在する「それっぽい機能」に置き替えないほうがよい
というわけです。


実際の翻訳実務では、どのように扱っているかというと、

そのまま日本の常用漢字をあてる。


具体的には、日本語の文書では以下のように記載します。

董事⇒董事
监事⇒監事
总经理⇒総経理


中国へのビジネス進出業界 でも、上記の日本語が定着しています。
約款などの正式な書面 においても、
「董事」「監事」「総経理」と記載されています。


中国現地法人のしくみ



中国現地法人

出典
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000034/05001674.pdf


上記は「董事」「监事」「总经理」の機能を図で表したものです。


会社の代表者である「董事長」と、
経営業務の主管者である「総経理」を、
分離するという考え方は中国独自のものらしく

「董事長」は昔の中国の「老板(経営者・店主・ボス)」であり、
経営業務には口出しせず利益のみを享受する、
という伝統的な考えに由来するものらしいです。

ご参考まで[note]




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映画レビュー『ロストエモーション』

ロストエモーション


『ロストエモーション』予告
https://www.youtube.com/watch?v=omx9Ce7e8tk



この映画のような「SF×ロマンス」ものは、
わたしは通常は観賞しません。

しかも監督が リドリー・スコット

個人的に大衆向け作品はあまり好まず、
金沢109のシネモンド
にやって来るような、オタクな映画を最も好みます。

ジャンル的にはヒューマンドラマ系や実話ものが好きです。



しかし、なぜ今回『ロストエモーション』を観たかというと、

主役のふたり
クリステン・スチュワート(ニア役)ニコラス・ホルト(サイラス役) が、
好きだからです。



『ロストエモーション』の見どころ



これから、超個人的意見を書きますが、
この映画の見どころは、はっきり言って、

ニコラス・ホルトの美しい成長ぶり

これに尽きます。
(安藤忠雄の建築物がセットに利用されている点ではございません)



ニコラス・ホルトと言えば、イギリスの俳優で子役出身です。

かつて『アバウト・ア・ボーイ』ヒュー・グラント と共演していた、
あの饅頭みたいな顔をした少年「マーカス」です。


マーカス



あの少年がいまでは、
予想外にもこんなに美しく成長しました。

劇中でも、真っ青な瞳に吸い込まれそうになりました。
しかも、身長190㎝!


ニコラス・ホルト



新鮮だったクリステン・スチュワート



そして、サイラスはニアと、
ロマンスを繰り広げるわけですが、

ニア役のクリステン・スチュワートがとってもかわいいではないですか!

演出的に、常に地味な服を着て、ほぼノーメイクで、
感情表現を題材にした作品ということもあり、
顔が至近距離で撮影されているシーンが多かった。

それにノーメイクでも耐えられるとは、さすがのクリステン。


自由奔放で強いイメージの役が多かったような気がしますが、
恋にうろたえて、弱々しく涙を浮かべる姿も新鮮でした。


クリステンスチュアート


『ロストエモーション』の内容・感想など



感想としては、特記事項はございません。笑。
なぜなら、わたしのジャンルではないから。

リドリー・スコットのわりに、あまり費用もかかっていなさそうです。


でも、ガイ・ピアースジャッキー・ウィーヴァー も出ていたりしますよ。


一般的なオススメポイントとしては、
白を基調とした映像美と音楽や、美しいふたりの恋物語
などでしょうか。

恋愛もの作品が好きな人にとっては、泣けるシーンが満載だと思います。


『ロストエモーション』から見出す AI の姿



しかしですね、ひとつだけ感じたことがあるとすれば、、、

人間の感情に起因する愛情は、理性に起因する配慮とはべつものであるが、
理性で感情に対応できる(理性は感情をカバーできる)

ということ。


ラストシーンの電車のなかで、
ニアが泣きながらサイラスを見つめます。

このときサイラスには、
感情を抑制する効果のある注射が打たれていたため、
感情なるものがまったく存在していません。

反対にニアは、その注射から逃れたため、
感情はありのままに生きています。

そんなサイラスが、泣いているニアの手を握るのです。

サイラスに感情がないなら、ニアのことがかわいそうにならないし、
泣いていてもなんとも思わない。
ニアに「愛している」と言われようが、返すこともしない。

でも、サイラスはニアの姿を理屈で解釈したのだと思います。

僕と一緒に過ごすために、
危険を冒しながら逃亡するために電車に乗っていて、
そこでのニアの姿を見て、
「自分を愛してくれている人の姿」
と認識したということなのでしょう。

そして、ニアの感情に応えるかたちで手を握った。


で、ここから話を少し飛躍させて、
感情を消されたサイラスを AI に例えるとすれば、
AI でも、それなりの人付き合いができるということ。

感情自体を持たなくても、
目の前にある、自身が認識している「感情」というものを、
膨大な情報を使って解釈して定義づけを行うのでしょうから。

もし将来、自分の周りが AI だらけになったとしても、
いまとそんなに変わらないのではないか?
などとも、考えたりします。


学問的には以下のような記事が参考になります。

「現状のAIは人間の感情にどこまで踏み込めているのか」
https://deepage.net/ai_watson/2017/05/12/ai-emotion.html




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雪かきの日々

雪もよう


おとといの夜の風景です。


マンションの階段も完全に埋もれてしまって、
滑るのなんの!

こんな時にタイミング良く(悪く)、
灯油がなくなりますので(寒いから当然かも)、

タンクをかかえてこの階段を上がったのですが、
怖いのなんの!


雪かき



車の雪


雪見だいふくではありません。

my car です。

ミラーだけが見えますね。
耳なし法一の耳みたいです。


これのせいで腕や腰が筋肉痛です。

翻訳家にとってみれば手の怪我や筋肉痛は致命的です。

ふだんから手に関しては、小さい傷でも気を付けていますが、
(絆創膏ひとつ貼ってあっても、パフォーマンスが落ちるので)
まさかの豪雪による筋肉痛!


X JAPAN の YOSHIKI が、
「転ぶときは、地面に手をつくのではなく、顎をつけ!」
と言われて育ったらしいですが、たしかにそのとおり。
ピアニストにとっても、おてては命ですね。



さらに悩むのが、
集合住宅の駐車場は雪のやり場に困る!

細長い空間に、がんばって雪を積み上げました。



金沢市内の道路



きのうは 金沢市内 に出向きましたが、
通りから少し入ったところは、案外、除雪車が通っていない。
融雪装置もない。

道路は 松任(現白山市)のほうが運転しやすい気がしました。



いまは雪はいくぶん落ち着いているようですが、
まだまだ寒さは続きますね。

わたしは家では、靴下3枚重ねです。
みなさまも、風邪などにはお気をつけてご自愛くださいませ[heart04]






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映画レビュー『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

マンチェスター・バイ・ザ・シー


『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(予告)
https://www.youtube.com/watch?v=FNt4dTsT_Es



これは、ずっとずっとずっと観たかった映画です。

出演している、
ミシェル・ウィリアムズケイシー・アフレック も、
だいすきな俳優です。

ケイシー・アフレックに関しては、本作でオスカーを獲得しています


『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のひとこと感想



「歩み寄り」と「思いやり」です。


家族間において、希望や目標が方向性が違うとき、
それでも一緒に過ごしたいと思うけれど、
それがどうしても難しいときもある。

そんなときはどうするか?

お互いに歩み寄って、ときには妥協して、
お互いの気持ちを同等に尊重できるように、
最大限に配慮する。

でも無理はしない。
諦める部分があってもいいから、
お互いに少しでも幸せに暮らせるように努力する。

双方が心に深い傷を負っている状況であれば、
たくさんの思いやりと労りの気持ちを注いであげながら、
一緒に力を合わせて生きてゆく。

そのうちに、お互いの存在が癒しになって、
傷も小さくなってゆく。


そういうことを感じた作品でした。


映画の具体的な内容を少しだけ



リー(ケイシー・アフレック)は、かつて、
マンチェスターという町に住んでいたけれど、
ある事件をきっかけに、
妻のランディ(ミシェル・ウィリアムズ)とも離婚して、
別の町、ボストンに移り住みます。

ところが、リーの兄(カイル・チャンドラー)が亡くなり、
息子のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)だけが残されてしまいます。

兄の遺言には「リーに息子の後見人になるように」と記されていました。


リーはとっても悩みます。

すべてを捨てて去ったこのマンチェスターには、
もう戻りたくない。

でも、パトリックにすべてを捨てさせて、
自分の暮らすボストンへ連れて行くのはかわいそうだ。

どの選択をすれば、お互いにとってベストなのか?


やがて、リーが決断しなければいけないときが来るのですが、
ネタバレになるので、ここでは触れません。


すばらしい演技の数々



オスカーを取ったケイシーの演技もさることながら、
ミシェルも、いつもに増してすばらしかったです。

ミシェルウィリアムズ

彼女のいちばんよかったシーンが抽出されている動画もあります。

Manchester by the Sea - Powerful Michelle Williams Scene
https://www.youtube.com/watch?v=gfaow4Ydzno


ケイシーはいつもどおり、もごもごしゃべってますね。


最も印象に残ったセリフは、リーがパトリックに向かって言う

「I can't beat it.」(乗り越えられないんだ)

パトリックは泣きながらも、この言葉を受け入れるのですけれどね。



映画の最後のほうで、
リーとパトリックが久々にボートに乗るシーンもすてきでした。


マンチェスターという港町や、そこに住む人々についても、
十分に知ることができました。

最近の映画は、リアリティを追求したものが多いので、
その土地に旅行に行った気分になれますね。


監督は ケネス・ロナーガン です。


観てよかった。
ほんとによかった。
すばらしい作品でした。

心に傷を負った人が再生してゆく様は、
いろいろさまざまです。



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『検出』と『検知』

こんどは、『検出』と『検知』の違い について、
考えてみようと思います。

わたしはこれらは、
普段から意識していて使い分けをするようにしているので、
一応は、違いが分かっているつもりですが、


念のため、根拠を調べてみますと、、、

『検出』はJISでは「測定量を信号として取り出すこと」
となっていますが、
意外なことに『検知』はJISには定義がありません。
そこで、広辞苑を調べてみますと、
「検知は、機械などで検査して知ること」とあり、
「検出は、検査して見つけ出すこと」となっています。

出典
http://soei.com/wordpress/wp-content/soeidocs/voice/45meisaiyougo.pdf

著者いわく「今ひとつ、両者の違いがはっきりしません」とのことです。


翻訳実務における『検出』と『検知』の違い



わたし個人の感覚では、
というか、実際の業務における使い分け方法としまして、、、


『検出』は物理量を測定したうえで、所定の条件を満たせば検出対象とする。
つまり「数値を測定している」ことが前提です。

具体例
出力電圧を検出する。
回転角度を検出する。
前輪のSAT検出値を検出する。


検出



『検知』は、単に存在の有無を決める。
これは、何かが見つかったか否か、だけしか見ていない。

具体例
一酸化炭素を検知する。
ガラスの破損を検知する。
ロック状態を検知する。


検知


実はもうひとつ『感知』という用語もあります。

『感知』の特徴は、人間も主体になり得るということ。
検出や検知は、機械の動作としてしか使用できません。



英語と中国語の場合



英語では、

検出には、ほぼ detect が使えます。
検知にも、detect が使えますが、sense でもいけます。
感知には、sense が使われることがほとんどです。


中国語は、英語に比べると、やや複雑です。

『检测』『感测』『探测』『感知』『传感』『侦测』『测出』『检出』

これらが、日本語の、検出・検知・感知のどれに使用されるかは、
定義がはっきりしていません。

カオスです!


翻訳の際には、中日間の用語の対応はひとまず置いといて、
文脈や技術内容から判断して、どの用語をチョイスすればよいか、
ということを重視して作業するようにしています。


あんまり気にしないクライアント様もいらっしゃいますが、
特許や法的文書の翻訳 に関しては、
やはり、緻密な仕事を心掛けたいですよね[shine]




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