名詞と動詞の入れ替わり

日本語における名詞の動詞化


「ラインする」や「メールする」など、
もともと名詞の「ライン」、「メール」に「する」が付いて、
動詞にように使われるようになっている日本語がいくつかありますね。

ほかには、「ググる」、「ランチする」、「(レンジで)チンする」など。

こういった、名詞が動詞化された日本語は、
若者の間で流行が始まるような印象があります。
「神ってる」、「キョどる」などは、その典型ですね。


そしてこういう「名詞の動詞化」は英語においても同様です

たとえば、「ググる」の場合、
「google the word」となり、
「その言葉を Google で検索する」という意味で使われます。

google 自体は、周知のとおり本来は名詞、
しかも固有名詞ですが、
現在では、動詞化された使い方が一般的になっています。


「(レンジで)チンする」だと、
「microwave it」となります。
「microwave」は、もともと「電子レンジ」という意味の名詞です。


特許明細書でのくだけた日本語の使い方


で、これらは日常的な話し言葉によくある光景なわけですが、
堅い文章だとどうなのでしょうか。

上記で挙げたような日本語は、まず使用することができません。

ですが、実際の翻訳実務において、
「カタカナ+する」
という形にするしかないような英単語がいくつか存在します。

この場合は、「名詞の動詞化」とは逆です。

もともと動詞である英語を日本語に訳すときに、
ちょうど該当する日本語の動詞がなく、
名詞としてであれば日本語で定着している場合などです。


interface = インターフェースする?



例を挙げてみると、、、

「interface」は、

物理分野では、
「接合する、結合する、接触する」などの意味です。

コンピュータ分野では、
「相互作用する、インターフェース接続する」などの意味です。

そのうち、「インターフェースする」という、
「インターフェース」に直接「する」がくっついた日本語訳を、
たまに見かけることがあります。
たしかに文脈的にも、この訳が最も適切だと思われる場合です。

でも一瞬、これってどうなのだろうか?と思うのですが、
最近は、この使い方も一般的になりつつあるような気がします。


カタカナ語は特許明細書で使用できるのかどうか?


J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)という、
特許庁の外郭団体が運営している特許データベースがあります。

そこで特許明細書中の用語をテキスト検索できるのですが、
「インターフェースする」を検索してみると、、、、

1,484 件ヒットしました。
(ちなみに、検索範囲は請求項です)

ただし、もともと国外の特許出願だったものが
日本向けに出願されたもの、
つまり、英語の特許明細書が日本語に翻訳されたものが、
大部分を占めていました。
というかほとんと全部です。


ですので、日本語でいちから文章を作成する場合、
「インターフェースする」は使わないのでしょうね。

ほんとはこういう場合(「インターフェースする」を使いたいとき)、
「インターフェースを取る」という訳が、より適切かと思います。


このような「カタカナ+する」は、ほかにもたくさんあります。

download ダウンロードする
install インストールする
compile コンパイルする


「~ing +する」のパターンもあります。

filter フィルタリングする
render レンダリングする
buffer バッファリングする


「~化+する」のパターンも。

model モデル化する
packetize パケット化する


まだまだあって、ときには、
どのパターンで訳せばいいのか迷ってしまうのですが、
また別の機会にまとめて、
訳し方のコツとともに、ご紹介したいと思います。


寒い金沢 [rain]


先週までは、毎日とても暑い日が続いていたのですが、
週末に大雨が降ってから、天候も激変しました。
おとといからとっても寒い。
ただでさえ寒がりなわたしは、上下ヒートテックを着ています。

季節の変わり目は体調の崩しやすいですので、
どうかみなさまもご自愛くださいませ。




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comments (0) | trackbacks (0) | posted by Yukina Miyazaki

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