定訳の探し方(特許明細書)

特許翻訳の際に難しいと感じることの 1 つに、

技術用語を正しく訳す

というものがあります。

特許=先端技術なので、
まったく新しい概念や用語に出くわすこともあります。

技術用語の定訳(評価の定着した翻訳)を探すときには、
いくつかの方法があります。

ここでは、
Google Patent を使った定訳逆引き
について、ご紹介したいと思います。


定訳の探し方の手順



まず簡単に説明すると、
Google Patentで用語検索を行って、
ヒットした文献のなかに日本出願の文献があれば、
その日本語の明細書を確認しながら、
しっくりくる訳語(定訳)を見つけていく、
という流れです。

以下は「lidding」の訳語を探すケースです。


①Google Patent で用語検索

検索画面

「lidding」を調べます。
lid(蓋)の動詞/名詞形です。

調査結果を少なくするために、便宜上、
sysytem をプラスして検索します。

検索バーに「lidding」を入力します。

英語の場合、用語をダブルクォーテーションで囲むと、
スペースで単語を区切らずに、
1 つのまとまりの用語として検索してくれます。

検索すると、いくつかヒットします。


②Google Patent の検索結果

ヒットした

ヒットしたものを 1 つずつ開いて閲覧します。
まずは日本出願の文献がないかどうか調べます。


③日本出願の明細書を閲覧

日本語

日本出願の明細書があれば、その内容を読んでみて、
「lidding system」の訳語と思われるものがないかどうか、
探していきます。

上記の画像では、
「施蓋システム」という用語が使用されています。

こちらはもともと日本で出願された特許で、
それが英訳されたものです。

英訳されるタイミングとしては、
国際出願のときや
特許情報プラットフォーム、WIPO、Espacenet など、
各種データベースで英訳が付されて公開されるときです。


④特許情報プラットフォームで訳語を検索

特許庁

「施蓋」で当たりなんじゃないかな?というところで、
こんどは、特許情報プラットフォーム で、
「施蓋」が実際に使用されている、
特許明細書がないかどうを調べます。
(検索範囲は「請求項」に設定してあります)

「施蓋」が学術用語であるかどうか、
類似の文脈で同じように使用されているかどうかも、
確認できます。


⑤特許情報プラットフォームの検索結果

特許庁結果

3,543件ヒットしました。

ということで、
「lidding」の定訳は「施蓋」で間違いない、
という結論になります。

この方法を、わたしは勝手に逆引きと呼んでいますが、
なかなか使える方法です。


それ以外の定訳の探し方として、

同出願人や同発明者による他の特許文献や論文、
明細書に載っている商品のカタログ、
各種データベース内の日本語訳、
標準化団体による規格、
などを参照にする方法があります。

いずれの場合でも、
探し出した訳語が、当該技術内容を
適切に反映しているかどうかを見極める必要があります。





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comments (0) | trackbacks (0) | posted by Yukina Miyazaki

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