年末のごあいさつ 2019年

年末のごあいさつ


本年は変わらぬご愛顧を賜り、
ご尽力賜りましたこと心より厚く御礼申し上げます。

年の瀬も押し詰まり残すところあとわずかとなりましたが、
来年も更なる飛躍に向け、
より一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。


新年は、1月6日(月)より、平常どおり営業いたします。


来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げて、
年末のご挨拶とさせていただきます。



おせち



おせち

おせちがやって来ました。


生鮮ひろば 大阪屋
http://www.clubism.net/discover_hakusan/oosakaya

にて今年も購入。


この辺りも今日からみぞれが降り始め、
ようやく北陸の冬らしい気候になってきました。


どうかみなさま、よいお年をお迎えください。


株式会社 IPOMOEA 代表取締役 宮崎幸奈




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知的財産翻訳検定(中文和訳)合格

賞状



わたくしごとで恐縮ですが、このたび、

2019年10月20日実施『第 29 回知的財産翻訳検定(中文和訳)』

に合格いたしました。


特許翻訳は毎日しているということもあり、
今回は試験勉強はまったくしていません。

どんな準備で挑んだかということは言えないのですが、
どんな試験だったかということについて、
せっかくの機会なので、まとめてみたいと思います。


知的財産翻訳検定の概要


https://www.nipta.org/Exam_J.html

詳細については上記ウェブをご覧ください。

おおまかに言うと、
知的財産翻訳検定 とは特許翻訳能力を問う試験で、
主に英日と日英に対応しており、
これらの言語については受検時に、

・等級(1~3 級)、
・言語の方向(英日または日英)
・分野(知財法務実務、電気・電子工学、機械工学、化学、バイオテクノロジー)


を選択することができます。


加えて、中日と独日の科目も 2 年前から設けられました。
今回わたしが受験したのが中日の試験です。

年に 2 回実施されますが、各回で言語が異なる(春は日英、秋は英日)ので、
併願しない限り、実質的には年 1 回です。

オンライン受検形式です。
試験開始時間になると問題文がメールで送付され、
自宅の端末で回答を作成して返送します。

中日の試験時間は 3 時間です。

過去問と標準回答 も上記ウエブで公開されています。


『第29回知的財産翻訳検定(中文和訳)』試験問題


出題問題は、第 29 回は下記の 3 題でした。

① CN109121264A「交替感应照明系统」(請求項から355文字)
② CN109026278A「油气分离器座」(背景技術から237文字)
③ CN102586765B「一种fpc化学镀镍沉金的方法」(発明を実施するための形態から224文字)


受検してみての一言感想としては、まず、
時間が足りない!ということ。

翻訳よりも技術調査に時間を要する。

これは通常の実務でも、もちろん当てはまるのですが、
試験の場合、テーマが 3 つあるので、
3 つの異なる技術についてリサーチしなければならない。

これがたいへんでした。ぎりぎりだった。
結局「もう少し見直しをしたかったな」という、
自分的には不完全な状態で回答を提出しました。


『第29回知的財産翻訳検定(中文和訳)』受験のコツ


で、どうするのがいいかと言うと、、、

★ 1 題 60 分という枠を死守する。

このへんは TOEIC の試験とかと同じです。

★ つまずいても長時間立ち止まらずに、ほどほどにして次に進む。

どうしても分からない箇所は見直し時間に調べるとして、
とりあえず置いておいて翻訳を進めていきます。

★ とりあえず全部埋める。

問題は完全記述式で、
採点は全て人間が行う減点方式です。
真っ白で提出するのはいちばんの損。

★ 見直す部分に優先順位を付ける。

実務では特許翻訳の場合、
わたしは見直しを 2 回(請求項は 3 回)行うのですが、
この 2 回が確保できるかどうかも微妙でした。
ですので、最低限見直しておきたい場所を先に決めて、
そこから見直しをしていきました。


「とりあえず」を繰り返しているところから、
切羽詰まった状況になることはお察しいただけると思います笑


『第29回知的財産翻訳検定(中文和訳)』合格発表と採点結果


合格発表は、試験から 2 か月後に協会の HP で行われます。

合格者は以下のように、
氏名など(個人情報は各人の裁量で)が掲載されます。

https://www.nipta.org/ExamResult_29-2_J.html



そのほかに、
合格証書と採点結果(コメント)が紙で送付されます。

コメントは 2 名の採点者からいただけるので、
とても親切だと思いました。

マニアックな試験ならではですね。


『第29回知的財産翻訳検定(中文和訳)』合格のためにできること


これはわたしは行わなかったのですが、
過去問はひととおり目を通しておいた方がいいと思います。

設問数と時間配分を計画しておくことは必須ですし、
技術的レベルも確認しておいたほうがいいので。


あとはやっぱり、
どんなテーマが出題されるのか分からないとうこともあり、
得手不得手はあるかとは思いますが、
内容を問わず柔軟に対応できるようにしておくといいと思います。

このへんは、通常の実務と同じですよね。
どんなテーマの特許の仕事が来るかは分からない。
よっぽど自分の畑と違わない限り引き受けると思うので。



知的財産翻訳検定(中文和訳)受検から合格まで、
このような感じです。


試験中は上記のとおり焦っていましたけど、
冷静に粘り強く取り組んでよかったなと思います。

今後受検を予定しているみなさんも、ぜひがんばってください[shine]
この情報を有意義にお役立ていただけますと幸いです。






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中国語翻訳のコツ

中国語の文章を翻訳するときには、いろんな方法があり、
みなさんそれぞれ、ご自分に合った方法で翻訳していると思います。

わたしも 10 年、中国語翻訳をしてきて、
生産性が高いやり方なども分かってきたので、
すこしまとめてみたいと思います。


中国語翻訳の裏技(技術文献の場合)


翻訳する文章は技術文献、とりわけ特許を対象にご説明します。
(理由はのちほど)

中国語の特許明細書を翻訳するときにはまず、

★単語単位で置き換える

技術用語の訳語が決まったら、
ソース(中国語)のそれぞれの用語を、
ターゲット(日本語)の対応する訳語に置き換えます。
名詞、動詞、副詞、形容詞など、すべて置き換えます。
このときは、例えば word では、一括置換機能を利用します。

以下に例文を示します。


☆中国語(引用元:CN108766646(A))

1.一种超长HDMI光电复合线缆,包括光缆护套(1),其特征在于,还包括:
光纤单元(2),所述光纤单元(2)包括一根或多根光纤(21)和均匀挤塑在所述光纤(21)外周的光纤护套(22);
多根信号控制线(3),所述信号控制线(3)包括金属导线(31)和均匀挤塑在所述金属导线(31)外周的绝缘层(32);
地线(4),所述地线(4)为金属导体;
所述光纤单元(2)、多根信号控制线(3)和地线(4)外周设有的填充物(6),屏蔽层(5)包覆所述光纤单元(2)、多根信号控制线(3)、地线(4)和填充物(6),所述光缆护套(1)包覆所述屏蔽层(5)。


☆単語を置き換えたあと

1.一种超长HDMI光電気複合ケーブル,包括光ファイバシース(1),其特征在于,还包括:
光ファイバユニット(2),所述光ファイバユニット(2)包括一根或多根光ファイバ(21)和均匀押出成形在所述光ファイバ(21)外周的光ファイバシース(22);
多根信号制御線(3),所述信号制御線(3)包括金属リード線(31)和均匀押出成形在所述金属リード線(31)外周的絶縁層(32);
アース線(4),所述アース線(4)为金属導体;
所述光ファイバユニット(2)、多根信号制御線(3)和アース線(4)外周设有的充填物(6),シールド層(5) 被覆所述光ファイバユニット(2)、多根信号制御線(3)、アース線(4)和充填物(6),所述光ファイバシース(1) 被覆所述シールド層(5)。


こんな感じになります。

「包括」など、訳語がいくつか発生するものはそのまま残しておき、
あとで手動で置き換えます。


次に、

★語順を入れ替える

上記のとおり、そのままだと語順がおかしいです。

中国語は英語と同様に、
目的語の前に動詞がくるパターンがあるので、
これを日本語の語順に直します。

上記の例では「押出成形」を後ろに移動したりします。
ここでは「在」や「上」などの場所詞や、
能動態と受動態の違いなど、
語順に影響を与えるものに注意します。


最後に

★微調整する

あとは、接続詞「和」を「および」に直したり、
構成要素を整理したり、「前記」を付けたりして、
完成形に近づけます。


すると、以下のような訳文が完成するはずです。

☆日本語(引用元:特開2019-169457)

【請求項1】
ケーブルシース(1)を備える長尺HDMI光電気複合ケーブルであって、
1本又は複数本の光ファイバ(21)及び前記光ファイバ(21)の外周において均一に押出成形される光ファイバシース(22)を備える光ファイバユニット(2)と、
金属リード線(31)及び前記金属リード線(31)の外周において均一に押出成形される絶縁層(32)を備える複数本の信号制御線(3)と、
金属導体であるアース線(4)とを更に備え、
前記光ファイバユニット(2)、複数本の信号制御線(3)及びアース線(4)の外周に充填物(6)が設けられ、シールド層(5)は前記光ファイバユニット(2)、複数本の信号制御線(3)、アース線(4)及び充填物(6)を被覆し、前記ケーブルシース(1)は前記シールド層(5)を被覆する、ことを特徴とする長尺HDMI光電気複合ケーブル。


中国語特許には用語置き換え方式が便利


例を見て分かるようにこの方法は、
原文に忠実に訳さなければならない文章に向いています。

特許(技術文献、契約書なども)では、
第 1 に原文の内容をいかに正確に反映しているかが重要で、
日本語としての読みやすさは、
その前提を踏まえたあとで考慮します。

特許翻訳では、意訳することはほとんどなく、
たとえ多少読みにくくても、あくまで原文に忠実に訳します。

再構築の作業なども行いません。

むしろ、
用語の整合性などに厳密に注意して訳文を作成しなければならず、
たとえば、ソースに登場する単語の数は、
ターゲットに登場する訳語の数に一致している必要があります。

これを鑑みると、
用語置き換え方式を使用すると、
訳漏れや訳語の不統一は確実に防止できます。


一括置換で置き換わらなかった中国語は、
原文の誤記が考えられるので、
こういったコメント対象になる箇所を発見することもできます。


前述の目的語を伴う動詞の語順が英語に近いという場合を除いて、
中国語の文法や語順は日本語に類似しています。
ですので、置き換えた文章をそれほどいじらずに利用できます。

動詞の移動以外では、
節ごと移動する必要がある場合も考えられますが、
その場合でもカンマ単位で移動すればよく、
一度こわして作り直す作業は必要ありません。

一から訳文を作っていく手間も省けます。


手動置き換え方式と機械翻訳との比較


お気づきかとも思いますが、これは機械翻訳に近い手法です。

実際にわたしも、
中国語の翻訳ソフトはいくつか使用したことがあります。

そこに不足しているなと思った部分が、
訳語のチョイスがまずいことと、
語順が誤っていることです。

機械翻訳を利用したとしても、
訳語の見直し+語順の入れ替え作業は発生します。

それも大幅に誤っていると修正の手間も大きい。

で、結局、機械に頼らず、
自分で機械のように動作すればいいじゃないか、
という結論にいたった次第です。

この方法を使用するようになってから、
翻訳のスループットが大幅に向上し、
訳漏れが圧倒的に減少しました。


便利です。
ぜひお試しください[notes]




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